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応援メッセージ


『法人設立と今後』
厚生労働省雇用均等・児童家庭局保育課 保育需給対策官 岩崎 武司

  法人格取得による最大のメリットは、社会的信用の向上であり、これをどのように生かしていくかが大きな課題です。
今後、法人として求められる役割として、社会的信用を背景に、家庭的保育の普及促進と保育の質の向上が上げられます。
 家庭的保育は、自治体での取り組みが低調のため、全国的な展開には至っていない状況です。
 そのためには、家庭的保育者間の連携を図ることにより、全国の家庭的保育者の声を集約し、各自治体を始め、多くの方面に情報を発信して行くことが必要です。 また、各家庭的保育者が保育の質の向上を目指し、自らが研鑽を重ねるとともに、法人として研修体制を充実して行くことも大いに期待するところです。


『NPO法人設立とこれから』
青山学院大学・日本子ども家庭総合研究所 庄司順一
 念願の、NPO法人全国家庭的保育連絡協議会設立、おめでとうございます。私は、多少の研究をとおして関わっただけですが、この間、鈴木道子さんをはじめ家庭的保育者の方々、研究者と、厚生労働省の担当課の方々がよいチームワークをとってすすんできたというのが印象に残っています。今回の法人化は、家庭的保育の発展のための大きな一歩といえるでしょう。でも、まだ一歩にすぎません。むしろ、これからが力を試されるのではないでしょうか。受け身ではなく、積極的に、家庭的保育の発展に向けて、そして利用する子どもや保護者や皆さん方ご自身や仲間のために、取り組んでほしいと思います。皆さん方がお忙しいことは承知していますが、何といっても、家庭的保育について一番よく知っているのはあなた方なのですから。協議会の日々の運営、家庭的保育の課題やそれを解決するための要望事項、自治体への働きかけ、関連団体との連携、家庭的保育者としてのあり方の検討など、すべきことはたくさんあります。あせる必要はありませんし、無理することもありませんが、少しずつでも着実に、すすんでいくことを期待しています。


『NPO法人設立に寄せて』
関東学院大学 澁谷昌史

ちょうどNPO法人が認証された早春から夏にかけての時期、我が家のささやかな玄関先やベランダでは、色とりどりの花が咲き誇るようになります。しかし、園芸というものは機械的にはできないもので、放っておいても順調に育つものがある一方、日の当たりすぎるところでは育たないもの、厳しい寒さこそ必要なもの――実にさまざまです。育てる側がうっかりしていると、弱ってしまったり、ときには枯れてしまったりします。
さて、家庭的保育がいよいよ法定化されます。この法人に求められることは、家庭的保育の意義を広く周知するとともに、確かな知識と技術を法人として蓄積しながら、実に多様な子どもたちを育てている保育者を支え、ときには正しい方向へ導いていくことでしょう。そして近い将来に、家庭的保育で豊熟に育った子どもたちを全国津々浦々で見ることができるようになることを、関係者みんなで楽しみにしたいものです。


『NPO法人家庭的保育全国連絡協議会設立によせて』
子どもの領域研究所  尾木まり

いつも明るく、いつも元気で若々しく、いつも真剣に保育に取り組む家庭的保育者の皆さんとおつきあいさせていただき、もうずいぶん時が過ぎました。この間、さまざまな機会に皆さんの保育における工夫、保育の大切さ、通ってくる子どもたちの自慢話などを聞かせていただきました。でも、仮に他の地域で保育をされる方への羨望や、何かがおかしい世の中への疑問を口にすることがあったとしても、皆さんが保育者として置かれている現状へのグチを聞くことはなかったように思います。
 それぞれの地域で家庭的保育者として置かれている立場はそれとして受け止めながら、その中でやれることに全力でぶつかっておられる家庭的保育者の皆さんが、このNPO設立を契機として、もっともっと楽しく、ゆとりを持って保育にあたることのできる家庭的保育制度となり、保育者の輪が少しずつ全国に広がっていくよう願っています。私もこれからは会員の1人として、頑張りたいと思っています。


『NPO法人家庭的保育全国連絡協議会の設立をお祝い申し上げます』
東京家政大学教授・全国ベビーシッター協会会長    網野武博
 保育所制度を根幹とする日本の保育に、長年にわたり家庭的保育の路を先駆的に切りひらいてこられた方々のご努力が実り、全国の自治体で徐々に広がってきたこの保育システムが、いよいよ事業として制度化するまでに至りました。それに合わせてNPO法人家庭的保育全国連絡協議会の設立準備へのご努力が実り、NPO法人として認可されましたこと、まことに喜ばしく、心からお祝い申し上げます。
 国際的にみますと、福祉先進国と呼ばれる国々の多くは、施設型集団保育と家庭型個別保育の双方を制度として並び立たせているのが実情です。日本では、この度の家庭的保育事業の創設は、保育所との連携を軸とすることを基本としていますが、今後幅広く奥深い保育の一翼を担い、充分発展する可能性も秘めています。私は、家庭的保育とともに重要な在宅保育の一翼を担う家庭訪問保育の事業にかかわっておりますが、施設保育とともに、在宅保育の進展にともに努めて参りたいと念じております。


『NPO設立にあたって

駒沢女子短期大学 福川 須美

 戦後、地方自治体が独自に創設した家庭的保育の歴史はすでに半世紀を越えています。しかし、十数年前までは各地の情報も横のつながりもありませんでした。そんな時、東京都の児童福祉審議会の否定的答申をきっかけに全国家庭的保育ネットワークが設立され、家庭的保育は息を吹き返しました。それから今日まで、うまずたゆまずの活動が続けられた結果、このたび、NPOとして家庭的保育全国連絡協議会が認証されたことを心からお慶び申し上げます。加えて、念願であった法的な位置づけが叶うことになりそうです。家庭でできる仕事ではあっても、保育の中身は保育所保育にまさる専門性を必要とする低年齢児の異年齢小集団保育です。保育者の資格要件、保育補助者、休暇、研修、保育所との連携、自治体の支援体制等々、まだまだ整備すべきことがたくさんあります。今後も一歩一歩、地道に努力を重ねて、家庭的保育の充実発展を期したいものです。